観戦記

◆99.06.06 日本ダービー(GT)東京競馬場(勝ち馬:アドマイヤベガ)

 アドマイヤベガが皐月賞では体調不良で6着敗退。約1ヶ月で体調を戻し、本当に勝ち負けできる
態勢が整っているのか半信半疑のまま、府中へ向かった。2度目の府中遠征も徹夜せず、
友人宅から朝一で向かったがやはり席は一杯で空いていない。仕方なく、長〜い直線の入り口付近
(残り400mぐらいだったかな?)スタンド前の椅子に陣取った。
さて、アドマイヤベガの馬体重は+10`と復調気配。あとは、加減した調教で本来の力が出せるかどうかだけだ。
後方3番手に待機したアドマイヤベガは、直線に入ると前を行くテイエムオペラオー、ナリタトップロードを
一完歩、一完歩詰めより、ゴール直前に際どく交わし見事ダービー制覇した。
母べガの2冠達成から6年、またもその息子が輝く一等星になった。
スペシャルウィークのダービー制覇も嬉しかったが、アドマイヤベガのダービー制覇は
ある意味不安を抱えてのダービーだっただけに、喜びは大きかったかもしれない。

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◆99.10.31 天皇賞・秋(GT)東京競馬場(勝ち馬:スペシャルウィーク)

 いつもの友人が指定席抽選に当選した。私は初めての指定席観戦に胸を躍らせた。
しかし、そんな浮かれた気分ははじめだけ。愛馬スペシャルウィークは今秋、調子が
イマイチでこのレースも正直自分は9分9厘惨敗するのではないかと思っていた。
そして馬体重の発表で-16`と知った時、本当に調子が最悪なのでは?という不安と、
逆に絞れて臨戦態勢が整ったのでは?という期待が交錯したままレースを見ることになった。
後方で末脚を温存したスペシャルウィークは、最後の直線で1頭次元の違う末脚でまとめて
差し切り復活のレコード勝ちだった。
「差せ、差せ、差せ、差せ、差せ、よっしゃぁーーー」
静かな指定席で2人して叫んでた。指定席は館内のためウィニングランの盛り上がりを
体感することができなかったのが残念だったが、とても思い出に残る一日となった。
いつも好きな馬の記念単勝馬券はGTでは1000円買ってるのに、この日は500円しか
買ってなかった自分に腹が立った。
でも、スペシャルウィークから総流しはしており、万馬券はとることができダービーでの教訓を
活かすことができた。

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また、この日は翌年準3冠を達成するエアシャカールのデビュー戦でもあり、実際生でレースを
見たわけだが、まさかそこまで成長するとは思わなかった。



屈辱の4番人気、不調説を一蹴した王者スペシャルウィーク

またまた銀メダルのステイゴールド

紅一点で善戦したスティンガー

魔の1番人気に支持されたセイウンスカイ

98年春の天皇賞馬メジロブライト

あわやの3着に入ったエアジハード

今夏最大の上がり馬ツルマルツヨシ

俺らもSS産駒だ、サイレントハンター&メイショウオウドウ

悲願のGTに向けてキングヘイロー

4連勝の勢いで臨んだクリスザブレイブ

天皇賞当日新馬戦に登場したエアシャカール(結果は5着)


◆99.11.07 菊花賞(GT)京都競馬場(勝ち馬:ナリタトップロード)

 土曜日に友人の結婚式が大阪であり、その足で京都競馬場へ。友人にはそう伝えておいたが、
心の中は京都競馬場へ行くついでに結婚式にも出るといった感覚であった。結婚式に同席した
友人2人と観戦。この日は、ビッグスワンができて初めての指定席観戦だった。というより京都競馬場では
初めての指定席観戦だった。
大きなラウンジの中に個人席がありテレビ付のテーブル。そこから生の観戦はできないが、指定席観戦者
専用の観戦場所があり、席は自由。これで1800円は安く、東京競馬場の指定席よりかなりいいと感じた。
さて、お目当てのアドマイヤベガは本来の力を発揮できず6着に敗退。その後、脚部不安に悩まされ、
結局これが最後のレースになってしまった。

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西の1等星日本ダービー馬アドマイヤベガ

クラシック最後の1冠菊花賞を奪取したナリタトップロード

皐月賞馬テイエムオペラオーは惜しくも2着

サイレンススズカの半弟ラスカルスズカ(父コマンダーインチーフ)は3着と健闘

セントライト記念馬ブラックタキシード

青葉賞馬ペインテドブラック

京成杯馬オースミブライト

新潟3歳S馬ロサード

菊花賞当日新馬戦に登場し
快勝したヒダカサイレンス
翌年のクラシックを意識させたが。。。

菊花賞当日新馬戦に登場した
ロサードの全妹ロゼダンジュ
(ヒダカサイレンスの7着)


◆99.11.28 ジャパンカップ(GT)東京競馬場(勝ち馬:スペシャルウィーク)

 愛馬スペシャルウィークは前走天皇賞・秋で劇的な復活をみせ、自信を持っての府中遠征。
今年のジャパンカップの外国馬は、当時世界最強を誇ってた凱旋門賞馬モンジューをはじめ、
好メンバーが揃い、また、当日はスペシャルウィークのライバルエルコンドルパサーの引退式でも
あった。エルコンドルパサーへの雪辱を果たす機会は失われたが、モンジューを倒すことによって
間接的なチャンスが生まれ、応援にも熱が入った。
そして、スペシャルウィークは堂々横綱相撲で快勝し、凱旋門賞遠征撤回の無念を晴らした。
エルコンドルパサーの宿敵モンジューを破って敵討ちをするとともに、彼に対する意地も見せた。
また、スペシャルウィークからの総流し作戦がまたまたヒットし、2万馬券超えを経験してしまった。

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◆99.12.26 有馬記念(GT)中山競馬場(勝ち馬:グラスワンダー)

 いよいよ愛馬スペシャルウィークのラストラン。史上初の古馬中長距離秋のGT3連覇の
偉業達成に焦点が集まっていたが、私の思いはただ1点。グラスワンダーへの雪辱だった。
昨年の地獄のような寒さを体験した我々は、ついに寝袋を持参しての徹夜を敢行した。
寝袋の効果は抜群で、厳しい寒さにも十分耐えることができた。
相変わらず中山競馬場の構成がよく解らないままの入場となったが、何とかスタンド内の
観戦席を確保することができた。そして、馬券は総流しはしないでグラスワンダーとの
馬連1万円1点を迷うことなく購入し、レースをじっくり観戦した。
超々スローペースの中、最後方を進むスペシャルウィークに少々、というかかなり不安を
抱えながらの観戦だったが、最後はグラスワンダーと馬体を合わせてゴールした。
際どい勝負だったがスペシャルウィークが差し切っていると確信できた。長い写真判定の最中、
武豊・スペシャルウィークはウイニングランを始め、ユタカコール、スペシャルコールも起こり始めた。
ターフヴィジョンには、ゴール前のスロービデオが流れていたが、僅かにグラスワンダーのハナが
前に出ているように見えたが、それにしても際どい勝負だった。結果はハナ差4pでグラスワンダーの
勝利。僅か4pだっただけに余計に悔しかったが、1900年代最後のビッグレースを飾るに相応しい、
物凄いレースを生で見れたことに対して、日が経つに連れて感動が増してきた。

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