京都新聞杯・GU(1999年10月17日・京都・芝2200m・良);2番人気(3.0倍)1着
着順 枠番 馬番 馬名 性齢 斤量 騎手 タイム 着差 上がり 人気 厩舎 1 6 11 アドマイヤベガ 牡4 57 武 豊 2.12.3 − 34.6 2 橋田 2 4 8 ナリタトップロード 牡4 57 渡辺 2.12.3 クビ 34.8 1 沖 3 2 4 メジロロンザン 牡4 57 幸 2.12.5 1+1/2 35.3 13 大久保洋 4 1 1 ロサード 牡4 57 江田照 2.12.7 1+1/4 34.8 7 橋口 5 3 5 タヤスタモツ 牡4 57 石橋 2.12.7 ハナ 35.3 15 鶴留 6 4 7 オースミブライト 牡4 57 武 幸 2.12.7 ハナ 35.0 3 中尾正 7 2 3 フサイチビーム 牡4 57 藤田 2.12.7 アタマ 35.3 4 河野 8 7 13 トウカイパルサー 牡4 57 飯田 2.12.9 3/4 35.5 11 松元茂 9 5 10 ダンディラッシュ 牡4 57 日吉 2.13.0 3/4 35.5 9 土門 10 3 6 マーブルシーク 牡4 57 池添 2.13.2 1 35.6 14 田所清 11 1 2 シーパッション 牡4 57 橋本美 2.13.5 2 36.5 10 藤沢則 12 6 12 テイエムチョウテン 牡4 57 小池 2.13.5 ハナ 35.6 18 吉永忍 13 7 14 オーディーウィン 牡4 57 熊沢 2.13.6 1/2 35.6 8 伊藤修 14 8 18 イブキガバメント 牡4 57 河内 2.13.6 ハナ 36.3 5 橋口 15 8 16 タイクラッシャー 牡4 57 松永幹 2.13.7 1/2 36.5 12 五十嵐 16 8 17 チョウカイリョウガ 牡4 57 安田康 2.13.8 3/4 36.3 6 中野隆 17 5 9 アサカウンリュウ 牡4 57 秋山 2.14.0 1 36.9 17 飯田 18 7 15 ニシノスープリーム 牡4 57 吉田稔 2.14.7 4 37.2 16 松元茂
単勝 | 11 | 300円 |
複勝 | 11 | 150円 |
8 | 120円 | |
4 | 1730円 | |
枠連 | 4-6 | 250円 |
馬連 | 8-11 | 410円 |
秋初戦は菊花賞トライアル京都新聞杯。ナリタトップロードといきなり激突。テイエムオペラオーは一足早く
京都大賞典で古馬に混じって3着と好走。2頭とも負けられない。レースは全くダービーの再現となり、
先に抜け出したナリタトップロードをアドマイヤベガは自慢の末脚で楽々差し切り危なげなく快勝。
菊花賞の主役に踊り出た。
「しかしダービーとおんなじ結果になってしまったぁ〜」by杉本アナ
●週刊Gallop レース速報より
秋もVega輝く 場所は変われどまるで6.6の“リプレイ”〜今週は負けなかった東京優駿
秋を迎えても、春の構図はそのまま。ゴール前はまるで、ダービーの再現を見ているようだった。
粘り込みを図る1番人気ナリタトップロードを、2番人気アドマイヤベガがキッチリとクビ差捕らえて
前哨戦を快勝。日本ダービー馬が最高の形で秋のスタートを切り、菊花賞へ王手をかけた。
「間隔があいていたから心配な部分もありましたが、ホッとしました。ペースが遅くて上がりだけの
競馬になりましたが、反応がよかった。やはり、これだけ瞬発力のある馬は、なかなかいませんね」。
武豊が胸を撫で下ろす。この中間は“万全の状態ではないのでは?”という噂も囁かれていたが、
ダービーを制した馬が無様な競馬をすれば、ファンを裏切ることになる。そのことを十分すぎるほどに
分かっている陣営の仕上げには、やはり抜かりはなかった。芝2200mの勝ちタイムは2分12秒3(良)。
2着ナリタトップロードは「切れ味勝負になると辛い」と沖芳夫調教師が言う通りに、展開が向かなかった
ことも敗因のひとつ。敗れたとはいえ、本番へ望みをつなぐ走りは見せた。前週はテイエムオペラオーも、
京都大賞典で古馬相手に奮闘した。4歳牡馬の“3強”は、秋を迎えてさらに輝きを増した。11月7日、
菊花賞。淀の舞台は激しく燃え上がる。1馬身半差の3着のメジロロンザンまでに、菊花賞の優先出走権が
与えられた。
●週刊Gallop ドキュメントより
ダービーの再現
今年のダービーを再現したかのような直線の攻防だった。早めに抜け出すナリタトップロードを外から
強襲するアドマイヤベガ。最後はクビだけグイッと出た。リベンジに燃えるライバルをダービーと同じ着差で
しりぞけた。秋初戦。アドマイヤベガが2冠達成に向けて、好スタートを切った。
「ホッとしましたね。強い馬とはわかっていても、レースが開いていると心配なところはあります。あの
ナリタブライアンでも秋初戦は負けたんですから。そういう意味でもホッとしているんです」
ダービー馬としての責任は果たせた。だから武豊は胸をなで下ろした。後方からのレース。1000mの
通過タイムは1分0秒4とスローで流れた。そんな状況でも折り合いを欠くシーンはなく、鞍上の意のままに
動く。上がり3ハロンはメンバー最速の34秒6。トップロードを管理する沖調教師を、「切れ味勝負になると
つらい」と脱帽させる末脚できっちり差し切って、ダービー馬の威厳を示した。
「ダービーの時からいっていますが、切れ味は一番だと思っていましたからね。寸法を測りながら走って
いたんでしょう」と橋田満調教師も自慢の爆発力に御満悦。さらに「ペースが遅くて、上がりだけの競馬に
なりましたが、疲れも残らずにいい競馬だったと思います。次の中2週の競馬だけが心配でしたからね」と
トレーナーは内容にも合格点。余力を残して菊本番に向かうテーマもクリアした満足のいくトライアルだった。
2冠へ視界良好
これでクラシック2冠目に王手。「今回またがった感じがすごくよかったんです。落ち着いて堂々として
いました。距離はダービーの2400mも勝っていますし、延びても大丈夫。勝って本番にいけるのは気分が
いいですよ。気を引き締めていきます」と視界良好にユタカスマイルが映えた。ダービー馬がダービー馬
らしい“強さ”を見せつけたトライアル。その牙城は着差以上に強固だ。